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Club Crst >お奨め商品 >アウトドア ・ワカサギ釣り >コンパス >使い方4 | |
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現場で地図を用いるには、簡単にはいかない物である。 山では、地図を広げる場所が無かったり、雨や見通しの悪い藪の中だったり、 自分の想像以上に厳しい現実が待っている。 山で迷い、焦るところに、融通の利かない環境に更なる不安を掻き立てられてしまう。 こんなとき、最初に行わなければならないのは、迷ったとうい現実を正しく受け止める事である。 |
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1 正置作業 偏差の確認 正置とは、真北と、地図の北を合わせる作業で、これといって難しくは ない。注意点は、水平で風に飛ばされず、偏差を考慮すれば良いだけ である。 偏差は、国土地理院の地図には記載されている。 この確認を怠ると、結構狂うので、注意が必要である。 |
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2 正置作業 偏差と設置 自宅で磁北線を記入しておくとよろしい。一々現場で合わせるのは面倒 かつ不正確の要因でもある。自分は、地図に線が有るのが嫌いだ。 単純に好みの問題であり、この方が好きなだけである。 自分の好きなやり方を、書いているので、沿わない方は、Googlへ さて、地図の、両端(北を上にして左右末端)のラインをコンパスの 中心線もしくは、中心線に平行なラインに合わせ、磁石の 北を指す場所まで地図ごと回す。 この時点では、磁北と地図上の北を合わせた状況であるから 上記の西偏差7度30分(352度30分)になるように、地図にコ ンパスを乗せたまま右に回す。 これで、磁北と地図上の北のずれを修正できている。 石を置いたり、枯れ枝を乗せ風などで飛ばないようにしよう。 レンザティックコンパスや、ベースコンパスで予め磁北線 を引いていない場合は、風などで地図が動かないようにしよう。 引いた線が、6の写真のように狂ってしまう。 |
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![]() 各目標物を、一つずつ測定するのも良いが、各点を測定してメモするのがいい。 実際の尾根や川筋は、初めから地図に記入されているラインとみなし、 2カ所測定でも、およそ同等の結果が得られる。 |
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3 地図への落としこみ 測定した各目標物の測定値を地図上に記入するにあたり、 『理論と現実との相違がある』ということである。 基本的に、正しく測定し正しく地図に落としこめば、目標物の方位は、 地図上の方位と等しいのだが、コンパス自体に、測量に使うトランシット や光波測量器程の精度(度分秒読み・水平・補正等)が与えられていない。 従って注意したいのは、トランシットで測量しても誤差が生じる行為を、 精度の悪い測定器具で行っているので、誤差が大きく生じてしまう事が 多いのである。 特に目標物が、なだらかな頂上であったり、目視出来る岩が地図には 明記されて無かったりと、測定した目標物が地図上で正確に把握でき ないことも有る。又、目盛の合わせ方や、ラインの引き方も誤差を生む 要因となってしまう。出来る限り精度良く落としこみたいものだが、多少の 誤差は許容したほうが良い。 |
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4 地図とコンパス 測定した結果を元に、コンパスの中心線先端(ベースは取り説参照)を、 目標物に合わせる。正置(極北・水平)した地図上で、目標物を中心に コンパスをスイングさせ、測定値の目盛に合うまでコンパスを移動させる。 このとき、出来るだけコンパス直上から観察したほうが良い。 便宜上、右の写真ではレンズを通しているが、レンザの場合目盛より読 み取り線が太い(約一目盛20ミル)為に、ここで結構な誤差が生じる。 出来るだけ丁寧に行おう。 |
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5 マーキング レンザ(ビクセン)の場合、測定時に親指を掛けるリングの所に溝がきっ てある。基本的に、コンパスの中心を通るライン上に照準線や読み 取り線が配置されているはずなのであるが、メーカーによっては、コン パス中心から読み取り線が大きく狂っている物も有る。 購入時に良く見て購入しよう。 さて、4で正しい(水平かつ偏差を考慮して配置した地図上で、測定値 に限りなく近い)方位にコンパスを配置したら、右の写真のように印を 付ける。 1/25000の地図の場合、用いた鉛筆の幅が、仮に1mm有った 場合は、現実の地上面では25mになる。 従って測定誤差・落としこみ誤差等考慮して、50m程度は、 簡単に狂ってしまうと思っていたほうが良い。 |
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6 ライン引きと結果 右の写真は、3方位を地図に落とした結果である。 解説は下記の通り。 一番右の赤ライン・・・・地図上で目標物の取り違えによるミス 三本の黒ライン・・・・・・地図を磁北に合わせただけ(正置していない) 三本の赤ライン・・・・・・正置後、各方位を落としこんだ物。 さて、地図上で居場所が判った訳であるが、現実の地上面では、3本 のラインの交差から生じた三角形の西隅にいた。 (写真では、南を向いて右端) よほど特別な環境でなければ、この程度の精度でも自分の居場所 は、確認出来るものである。 山に入る前に、近くの公園などで練習しておくとよいであろう。 |
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