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山で迷い、焦るところに、融通の利かない環境に更なる不安を掻き立てられてしまう。
何度も言うが、最初に行わなければならないのは、迷ったとうい現実を正しく受け止める事である。




1 迷ったと思ったら。。。。。

迷ったと気が付くのが、ルートを外れてすぐなのか、しばらくたってから
なのか、居場所がわからない現実では判断が付きにくいものだ。

不安を抱いた時や迷ったり、行き先が見当たらない場合、
まずは冷静になることである。


冷静になれといっても、普段から気を静める方法を知っておかないと
簡単には出来ないものであるが、例えば一服付ける。茶や水を飲む
アメを、ほうばるなどして、一旦迷ったという現実から距離をおくといい。

山での迷いは、死への入口に立っている状況なのだから、しっかりと
対処しないと必然的に、死の扉をくぐってしまう。

ましてや、山菜やキノコ狩りでは、登山道や林業作業道からも大きく
外れている事が多く、入山時から遭難しているようなものである。

登山道を登るのも、沢を下るのも、春や秋の恵みに夢中になっていても
ちょくちょく自分の居場所を確かめよう。

↓山菜狩りでの1枚藪コキ1時間 尾根に向かう途中
ブナの森
道などない!ひたすら漕いで目的の尾根を、目指す。
見えるのは自分より高い千島笹とブナの樹幹
こうなるとGPSも不安定になる。


2 居場所の同定に必要な物

当たり前の話だが、迷った状態とは、自分の居場所がわからない状況
であって、崖の上であろうが、谷の底であろうが地図上で自分の居る点
が確認できれば、それは迷っていない状況であるといえよう。

自分が良く行くブナ林や、千島笹の大群落の中で見通しの利かない
状況においても、この原則からは脱していないと思う。

この原則を確立するには、いくつかの物が必要であり。最重要アイテムの
地図、コンパスがない場合、持っていない時点で遭難事故発生と認識
したほうがいい。地図とコンパスは山への必須アイテムなのである。

居場所確定のアイテム
@ 地図(1/25000 1/50000)・・・・・・必須
A コンパス(ベースプレート物でOK)・・・・・必須

B 懐中電灯(暗い林内や夕方に用いる)・・・必須

C 雨合羽(体温保持等)
D GPS(地図・コンパスと併用して用いる)
E 携帯電話(使えることも有る)
F 入山の連絡(入山計画を家族へ前もって知らせておく)



地図とコンパス
この2つがないと、この時点で遭難事故と思って良いであろう。

先日、(2007.08.26)とある山へ出かけた。
林道を歩いていると、都内から来たという
初老の男女10名程のパーティーと出会った。
『駐車場へいきたいのですが・・・』との問いに
『この先の分岐を・・・』と答えたが、問われた時に出された
地図は1/10万のコピー 『コンパスは?』と聞けば
誰も持っていない。地図があっても
コンパスが無ければ、場所同定は難しいのだ。
山だてでも良いのだが、正確を記す為にも
セットとして持ち歩こう。



3 居場所と地図を一致させる為に・・・・

自分の居場所を地図上で確認するには、周辺の地形(山や建造物)
等が確認出来なければならないのである。GPSによる緯度経度から
地図上で追いかける事も可能であるが、ここではコンパスを用いて、
地図上で自分の場所を確定する方法を紹介する。

従って、
周囲が見渡せる環境が必要であり、夜間や濃霧では使えな
い方法と認識しておいたほうが良い。

具体的には・・・
@ 視界の確保
   周囲の地形(地図に載っている山・鉄塔など)を確認できる位置へ
   移動する。
山を下りたい気持ちはわかるが、周囲が見えるのは
   尾根である。尾根(山を登る)方向へ移動して視界を確保する

   高原の千島笹などの場合、見渡せるまで周囲を切る。(問題 では
   有るが)

A 尾根に出たら登山道があった場合
  
本当に登山道で有るか、獣道かを確かめる。
   周囲の尾根の状況や、見える景色から判断するが、確信を得るには
  
コンパスを用いての同定である。運良く登山者に会おう物なら、
   教えを請うのが一番である。 

この日は、初めての山に入った。
自分の位置を確認する為に、小尾根に登る。

車を止めてから、かすかな踏み跡の
林業用作業道を1時間、その後
40分程度林内を這い、隣尾根の形状と
真正面の尾根にある2つのピークから
位置を推測した。
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